懐かしい台湾の思い出と一青 妙さん 懇親会の様子
いつもお世話になっております
泰盛社の依田です、今日は高麗人参の話というよりも僕のプライベートな話の延長上で話をしたいと思います。
当社にご連絡をいただいたことがあるお客様や当社にお越しいただいたことのあるお客様はご存じの方も見えると思いますが僕の母親は台湾出身です。
父親は生粋の信州人(長野県人)ですからおおよそ考えるとどのような接点があるのかとか不思議に思われる方も多いと存じます。余談なんですが、先日、日本の若い大学生の方と交流する機会があり彼らと話をした時に僕の職業が日本人参販売と名刺に書いてあるので皆、ピンとこないようで赤い人参を栽培しているイメージだったようですね(笑)
それくらい今となっては日本産の高麗人参の生産は少ないある意味 超貴重なものなんですね
明治や大正時代には輸出産物として花形の農産物でした。輸出先は香港、台湾、シンガポールなど中華圏の地域に高貴薬として販売されておりました。
台湾の漢方薬屋で 信州紅参 信州東洋参 雲州蔘 会津東洋参などと書かれたスライスになったものや原物の高麗人参が輸出されました。
上記写真は震災前の会津東洋参と信州産の生干しです
今回は僕が昔から地味にですが台湾のイメージが良くなるように友人や知人たちとイベントやお茶会などいろいろと企画している中で今回、台湾で女優、作家活動をされております 一青 妙さんをお招きしてみんなで台湾や台湾の文化、観光地などいろんなことをお話ししようというイベントで台湾の留学生会と友人たちがメインになって開催しました。
一青さんは台湾で生まれたのち日本で過ごされ女優と執筆業、観光大使などをされ,とても忙しく活躍されております。僕は今回カメラ撮影を担当し部屋の中だからうまく撮影できないという言い訳をしながら励んでおりました。
一青さんの著書で「わたしの台南」という本を台南自身のチャリティーイベントの時に友人から借りて冒頭の部分に古き時代の台湾が描かれており懐かしさのあまり目がうるんでしまい、チャリティーイベントなのに僕一人、物思いにふけっている時間がありました。彼女の著書で頭の中は完全に昔の台湾にタイムスリップした感じでした。
僕は母親が台湾人ということもあり三歳まで台湾ですごし、それ以降は日本で育ちましたが夏休みは登校日には日本にはいないので学校に行かず台湾で過ごしておりました。
子供のころの台湾は今とは違って僕の故郷の高雄辺りは台湾第二の都市とはいえ結構な田舎でした。町の中心から今、高鉄(新幹線)の駅がある左営の辺なんかはめちゃくちゃ田舎で何もないところでした。当時、台湾の日常というと今も変わらずに多い原付もそうですが、朝夕になるとリヤカーで売りに来る台湾のスイーツ 豆花(絹ごし豆腐の様なかんじのスイーツ)やサトウキビ売りの親父さんなどですね。街中を車や原付にのって信号待ちしてると、夜来香でつくった芳香剤(花のつぼみを針金で束ねた天然の芳香剤)売りに来るオバサンやお姉さんがいました。
近所の小さいお寺や廟に行き、お供え物をして、線香を神様に順番にあげて(台湾の廟やお寺は神様がたくさんだから時間かかるんですね)最後にメインの神様にあげて、ひざまずいてお祈りをします。場合によっては三日月形の占いの杯筊とよばれるもので良し悪しを信託を受けるんですが子供の僕にはおもちゃのようにして遊んで怒られた記憶があります。その一連のお祈りやらで納得するとお供えしたものを家に持って帰るんですが、お供えの最初にコップに入れた水があるんですが(わかりやすく言うと聖水??みたいに清めらた水)それを大人たちが飲むと体に良いとか悪いものが消えるとかいう話で、ほぼ拒否権なく飲まされるんですね。
またその水が二~三十分のお祈りの間にたくさんの参拝者や信者のあげた線香の煙でひどく変わった味になってるんですね。香油を飲まされているような微妙な味で子供の僕にはそれはそれはひどい味として今も記憶されております。
書きたいことは山ほどあるんですが、懇親会の話をしろ!!っと怒られそうなので懇親会のお話です
一青さんをお迎えして名古屋の栄にあります 料亭 神楽家さんをオーナーの日下さんの好意で格安なうえに長時間お借りできるという恵まれた懇親会になりました。
約四〇人ほどのお客様が今回は参加されました、一青さんが名古屋で講演をされた後、日台友好のためにボランティアで参加していただきました。(本当に感謝です)彼女が神楽家さんに到着して用意した席に着いたのち今回企画した友人が開催の主旨とお礼の言葉をのべたのち台湾になぞらえた趣向のスイーツや台湾茶が出て各テーブルで台湾の観光地や食べ物、ディープなスポットの情報交換や話で盛り上がり、一青さんが気さくな方で各テーブルごとに写真を一緒にとっていただきました。
来ていただいたお客さんが台湾の方も多かったせいか皆さんテンションが高く本当に盛り上がって楽しい会になりました
終盤、盛り上がってきたところに二胡(弦楽器)の演奏を植村さんという演奏家の方にしていただき締めで一青さんの妹さんの曲であるハナミズキをみんなで口ずさんで会は終わりの時間へ
最後に僕も記念写真を撮っていただき楽しい時間はあっという間に過ぎました
一青さんと話をしていて久しぶりに台湾に帰りたいと思いつつもなかなか果たせずにいます
-
高麗人参のはなし 一青妙, 台南, 台湾, 旅行, 高麗人参