信州産と会津産
信州産と会津産の栽培法の大きな違いは
人参小屋と栽培される畑の違いが大きいと思います
信州産は比較的山手の緩やかな傾斜面で栽培されます。
信州産の産地である佐久地方は粘土質の地質のため水はけが
悪いので緩やかな傾斜があることで水はけを良くしているためです。
高麗人参は水気が強すぎると腐れを起こしやすく
数年間かかって栽培して発生させてしまう場合もあります
ですので収穫量は天候に左右されるところが非常に強いです。
信州産の小屋の外見として屋根はワラやよしずをひいて柱は木の杭を打ち込んで作られます。
これは江戸時代から続く伝統的なスタイルです。
写真は一年目の小屋の様子と人参の芽です。
会津産は信州産と違って田んぼのような場所で栽培される場合が多いです。
これは会津の地質が水はけがよく用水路などが発達していて畑を作ったばあいに水が残らないように工夫されているからです。
外見としては金属製のパイプを柱に屋根は遮光ネットで覆うスタイルが一般的です。
写真は四年目の物です
形も収穫した段階で信州産が比較的太く、会津産の物の方が細長い傾向があります。
土の硬さなどで影響が出ているものと考えられます。
高級贈答用に秋になると出回る国内産の高麗人参はほとんどが信州産です
形状が太く見栄えがするので好まれる傾向があります。
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日記